室堂周辺のハイマツ

 (ハイマツ)
 ハイマツは高山帯植物の代表格である。白山を西南限とし、室堂や
大汝峰周辺に広く分布する。

◆ハイマツとサビ菌
7月中旬〜下旬にハイマツの枝や幹に脳状の胞子堆が生じる。この中
には橙黄色のサビ胞子が形成、サビ胞子は風により飛散しヨツバシオ
ガマの葉に感染し夏に胞子を生じる。サビ菌は宿主植物が死ぬと自ら
も生きることができない、生きた植物にのみ寄生(ハイマツに寄生)
する菌。ハイマツから飛散したサビ胞子はシオガマギク属の葉に寄生
し夏に胞子を形成し感染を繰り返す。
◆ハイマツの種子
雌の球花は7月中〜下旬に開き(受粉の1年後に果完)翌年の7〜8月
に急速に成長して球果となる。9月中旬ごろに完熟する。ハイマツの
果鱗は閉じたままで、種子に翼がない。林下に落ちない。8月はホシ
ガラスのハイマツ収穫期、もぎとった球果を林外に運び閉じた果鱗を
はずして種子をついばむ、食べ残し、の種子は新しいハイマツ群落の
出発点となる。ホシガラスとハイマツは強固に結ばれている。
小さいのが雄花で枝の先端に紫紅色の雌の球花をつける。
                           朝日百科「植物の世界」第11巻より

立山に分布するハイマツによく似た、ハッコウダゴヨウはハイマツを
母とし、キタゴヨウを父とした中間種である。

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