北陸3県ナチュラリスト研修会を終えて

 去る10月12日(土)と13日(日)の2日間にわたり、70余名の参加による3県ナチュラリス ト研修会を無事終えることができました。9月26日最終の企画会議から資料作成までわず か10日間余りでしたが。1日目の「化石壁」、2日目の「おまい山」、「岩屋俣谷」、 「六万山」の観察会各コースの案内書の作成。スケジュール表や名簿など、資料作成とコ ピーや製本。またユニークな名札づくりなど事務局や担当スタッフの皆さん大変ご苦労さ までした。そして、両日にわたり、多くの会員の皆さんの参加により、車の誘導や会場の 整備など、参加者全員で盛り上げて頂きました。これに天候も後押ししてくれまして、好 天に恵まれた研修会でした。
 1日目は「化石壁」の観察会です。まず化石壁の見える高台へ移動し、ここでは、岐阜、 富山、福井、石川に分布する古生代から中生代の地層の特徴。アルプスや立山、白山の変 遷など、全体的な説明を行い化石壁へ移動しました。化石壁では、恐竜の歯の発見のエピ ソードや足跡の化石、直立樹幹化石の説明を行いました。
 この後、国立公園センターへ戻り環境省のニ神自然保護官から白山国立公園を囲む4県の 交流会の開催とその意義について、県自然保護課の栂さんからは「いしかわ自然学校」 につい ての取り組みの講演を頂きました。富山・福井の各県ではこの「自然学校」の取り組みに 注目があつまりました。
 2日目の観察会ではありきたりの解説と言うことではなく、なぜ々問答といったように、 一つの現象から発想を展開し、なぜそうなるの か、各自のノウハウを語り会うといったようなことの繰り返しでした。例えば、タムシバの 赤い実が熟し、はじけた後も、白いゴム糸のようなものでぶら下がっているのは何故だろ うか、それは風でぶらぶら動くので鳥の気を引くためではないだろうか、実が熟すという ことはどうしてなのか、種が成長点に達し動物達に実を食べてもらい種を落としてもらい たいから。種は地面に落ちても何故すぐに発芽しないのか、発芽抑制(アレロパシー)作 用が働くから。米には発芽抑制作用が無く、一定の温度に達すれば発芽するのは・・・・ ・。リスによるヒメコマツやクルミの食痕から、どのようなことが想像されるか。リスの分散 貯蔵方式による森の形成。木の実の成り年とそうでない年との関係でリスや動物たちの繁 殖の自然抑制の成り立ちなど、一見ごくあたりまえの現象を捉えて話し合いました。観察 会はどんな小さなことでも「気づき」から始まり、「気づかなければ気づかせる」という ことが大切なんだということを再認識しました。
 そんなことで、普通に歩いても1時 間もかからないコースを3時間もかけての観察会でありました。最後に今回ご参加頂いた各 県のナチュラリストの皆さんに感謝を申し上げますと共に、こうした交流の輪が拡大するこ とを期待致します。      以上(報告 三谷幹雄)

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